実家の押し入れ・天袋の片付け、奥から出てくる物への対処
実家の押し入れ・天袋は何十年分もの物が眠る難所。奥から通帳や貴重品が出てくることも。出てきがちな物と、安全に手前から進める片付けのコツをまとめました。

押し入れ・天袋は「奥」に物語が詰まっている
実家の押し入れや天袋は、何十年分もの物が奥に眠る難所です。使わない布団、思い出の箱、正体不明の物…。無理せず、手前から少しずつ進めましょう。
出てきがちな物
- 来客用布団、季節の家電、古いアルバム
- 冠婚葬祭の道具、贈答品の箱
- 本人も忘れていた書類・貴重品
進め方
- まず手前・下段から。高い天袋は無理せず脚立で安全に
- 「これは何?」という物は一旦”保留箱”へ
- 重要書類・現金・通帳が紛れていないか確認
安全の準備が先。落下と踏み台の事故が多い
押し入れと天袋の片付けは、片付け作業の中でいちばん怪我が起きやすい場所です。始める前に、次の準備をしてください。
- 脚立を使う。椅子や座卓に乗らない──実家にある椅子は、たいてい古くて不安定です
- マスクと手袋──天袋のホコリは想像以上です。古い綿ぼこりを吸うと数日せき込みます
- 2人で作業する──1人が上、1人が受け取る。上で持ち替えようとして落ちます
- 下に物を置かない──落ちた物が跳ねて当たります
- 換気してから始める──長年閉まっていた場所はカビの胞子がこもっています
高いところの物は、無理をせず手が届く範囲だけにしてください。天袋の奥は、脚立に乗って上半身を伸ばす姿勢になり、これが最も危険です。届かない分は、次回に人手を用意して行うほうが確実です。
「中を見ずに捨てない」が鉄則
押し入れの奥からは、本人も忘れている物が出てきます。実際によくあるのが次のものです。
| 出てくるもの | 対応 |
|---|---|
| 古い通帳・証書・保険証券 | 解約済みか確認が必要。捨てずに保管 |
| 現金(へそくり) | 相続財産にあたる可能性。家族に共有 |
| 権利書・登記関係の書類 | 不動産の手続きに必要。最優先で確保 |
| 年金・恩給の書類 | 手続きの手がかりになる |
| 古い写真・手紙 | 判断を保留にして箱にまとめる |
| 貴金属・記念硬貨 | まとめて査定に出す |
| 刀剣類 | 登録証の有無を確認。無い場合は警察へ届出が必要 |
紙袋や風呂敷包みは、必ず開けて中を見てから処分してください。「古新聞の束だと思ったら、間に証書が挟まっていた」という事故が起きるのはこの場所です。
出てくる物のほとんどは、これ
期待と現実を分けておくと、作業が早く進みます。押し入れの中身の大半は、次のものです。
- 来客用の布団──湿気を吸って重く、カビていることが多い。かさばるので処分が大変
- 季節家電──扇風機、ストーブ、加湿器。古い物は動いても安全上おすすめしません
- 贈答品の空き箱──「箱があると高く売れる」は、ブランド品以外では成り立ちません
- 冠婚葬祭の道具──黒白の幕、供物台、提灯。地域で使い回す物なら近所に確認を
- 大量の紙袋・包装紙
布団は、自治体によって粗大ごみか、ひもで縛れば燃えるごみか、扱いが分かれます。1組ずつ縛って、複数回に分けて出すのが現実的です。→ 実家の衣類・布団の大量処分、効率的な進め方
保留箱の使い方
「何だか分からない物」に時間を使うと作業が止まります。保留箱を1つ用意して、次のルールで運用してください。
- 正体が分からない物は、中を確認したうえで保留箱へ
- 箱の外に日付と「保留」と書く
- 次に帰省したとき、あらためて見る
- 2回見ても判断できなければ、写真を撮って手放す
保留箱は1つだけにしてください。増やすと、押し入れの中身が場所を変えただけになります。
よくある質問
Q. カビ臭がひどく、中の物が使えません
押し入れのカビは、床下や壁からの湿気が原因のことがあります。中身を出したあと、板の裏やすのこの状態を見てください。→ 空き家の雨漏り・湿気・カビ対策
Q. 天袋に手が届きません
無理をしないでください。片付け業者に、高所の分だけ頼むこともできます。怪我をすると、片付けどころではなくなります。
Q. アルバムが大量に出てきました
その日は判断しないでください。まとめて持ち帰るか、次回に回します。→ 大量の写真・アルバムの整理とデジタル化
Q. 通帳が何冊も出てきました
解約済みか、まだ使えるかを金融機関で確認できます。名義人が亡くなっている場合は、相続の手続きに必要になるので保管してください。→ 貴重品・重要書類、片付け前に確保すべきものリスト
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本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。