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片付け・整理

実家の片付けで捨てられない物、トランクルームに預けるのはあり?費用の目安

実家の片付けで出てくる「今は決められない物」。トランクルームへの一時保管は有効な選択肢ですが、期限を決めずに預けると費用だけが続きます。種類ごとの費用の目安と、契約前の確認点、預ける前に決めておきたい3つのことを整理しました。

実家の片付けをしていると、必ず「今日は決められない」という物が出てきます。親が大事にしていた道具、まだ使えそうな家具、中身を確認しきれていない箱。捨てる決心はつかないけれど、自分の家に持ち帰るスペースもない。そんなときに候補になるのが、トランクルーム(レンタル収納)への一時保管です。

結論から言うと、「期限と目的をはっきり決められるなら有効な選択肢」です。逆に、それを決めずに預けると、月々の負担だけが続いて何年も手つかず、ということになりがちです。判断の材料になるところを整理します。

一時保管が向く場面・向かない場面

片付けの現場で見ていると、預けてよかったケースには共通点があります。

  • 売却や解体の日程が先に決まっている:引き渡しまでに家を空ける必要があり、仕分けの時間だけが足りない
  • きょうだいや親族と分け方を相談中:形見分けの話し合いがつくまで、一時的に置き場所が必要
  • 親が施設や病院にいて、本人の意向をまだ聞けていない:本人が「いる/いらない」を言える状態になるまで待ちたい
  • 季節物や書類など、数か月後に必ず使うと分かっている

一方で、次のような場合は、預けても状況が変わらないことが多いです。

  • 「いつか考える」だけで、判断する日を決めていない
  • 量が多すぎて、そもそも何を預けたか把握できていない
  • 置いておく費用より、買い直す費用のほうが安い物ばかり

月5,000円でも、3年預ければ18万円ほどになります。中身の価値と保管費用を並べて考えると、判断がしやすくなります。

種類と費用の目安

ひとくちにトランクルームと言っても、形式によって使い勝手も料金もかなり違います。以下はあくまで一般的な目安で、地域や広さ、時期によって大きく変わります。

屋内型(ビルの一室を区切ったタイプ)

空調や除湿がある施設が多く、衣類・書類・写真・楽器など湿気に弱い物に向きます。0.5〜1畳程度で月5,000〜10,000円前後が一つの目安ですが、都市部や駅近ではこれより高くなります。エレベーターの有無や台車が借りられるかで、搬入の負担がかなり変わります。

屋外型(コンテナタイプ)

車を横づけできる場所が多く、大型家具や工具、アウトドア用品など「多少の温湿度変化に耐える物」向きです。月3,000〜10,000円前後が目安。ただし夏場のコンテナ内はかなり高温になり、湿気もこもります。革製品・写真・電化製品・木製の家具などは傷みやすいので注意してください。

宅配型(箱単位で預けるタイプ)

段ボール1箱あたり月300〜600円前後から、という料金体系が多く、少量ならもっとも安く済みます。取り出すときに送料がかかるタイプが一般的なので、「出し入れの回数」を想定して比べるとよいでしょう。

いずれの形式でも、月額のほかに初期費用(事務手数料・鍵代・初月分の日割り・保証料など)がかかることがほとんどです。「月◯円」の表示だけで比べず、1年間の総額で並べてみるのが確実です。

契約前に確認しておきたいこと

同じ「トランクルーム」という言葉でも、契約の中身は事業者によって異なります。荷物を預かる契約(寄託)として運営されているものと、スペースを借りる契約(賃貸借)として運営されているものがあり、荷物が傷んだ場合の扱いも変わってきます。倉庫業法にもとづく認定を受けた事業者もありますので、気になる場合は事業者に契約形態を確認し、必要に応じて国土交通省などの一次情報にあたってください。

そのうえで、実務的にはこのあたりを見ておくと安心です。

  • 最低利用期間と解約の予告期間:「1か月前までに申し出」などの条件があるか
  • 保険や補償の範囲:水濡れ・カビ・盗難がどこまで対象か。別途加入が必要か
  • 出し入れできる時間帯:24時間なのか、営業時間内だけなのか
  • 預けられない物:現金・貴重品・灯油やガソリン・生もの・仏具の扱いなど、禁止品目は必ず事前に確認を
  • 支払いが止まったときの扱い:滞納が続いた場合に中の物がどうなるか

特に最後の一点は、遠方に住んでいて引き落とし口座の管理が家族任せになる場合に見落としがちです。

預けると決めたら、同時に決めておくこと

これが一番大事なところです。契約すること自体より、次の3つを先に決めておくかどうかで結果が変わります。

  • いつまで預けるか:「四十九日まで」「相続の話し合いが終わるまで」「来年の春まで」など、カレンダーに書ける形にする
  • 何が入っているか:箱に番号を振り、中身をスマホのメモや写真で残す。これがないと、結局取りに行かなくなります
  • 誰が払い、誰が解約するか:きょうだいで費用を分ける場合は、契約者と支払い方法を決めて共有しておく

そして、期限が来たときに開ける日を、その場でもう一度決めてしまうことをおすすめします。「取りに行く日」が決まっていない荷物は、静かに残り続けます。

現場から一言:片付けのお手伝いに伺うと、「数年前に一時保管したまま」という荷物のご相談を受けることがあります。開けてみると、ご本人も中身を覚えていないことが少なくありません。預けるのが悪いのではなく、「開ける日」を決めていなかっただけなんですね。逆に、期限を決めて預けたお宅は、そのときにすっきり片が付いています。迷う物は無理に決めなくていいので、決める日だけ先に決めておく——これだけで、後の負担がずいぶん変わります。
※本文中の金額はいずれも一般的な目安であり、地域・広さ・設備・時期・事業者によって大きく異なります。実際の料金や初期費用、補償の範囲は、各事業者の料金表と契約書面で必ずご確認ください。契約形態(寄託か賃貸借か)や倉庫業法にもとづく制度については、国土交通省の案内や各事業者の説明など、一次情報をご確認ください。相続手続き中の家財の扱いについて判断に迷う場合は、お住まいの自治体の窓口や、弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。

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本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。