実家ノートJikka Note
空き家・実家

実家の鍵の管理、合鍵・スペアキーの扱いと防犯

空き家の実家の鍵、合鍵が何本・誰の手に?あいまいな鍵管理は防犯リスク。本数と所在の確認から、錠前交換やキーボックスでの管理・防犯の工夫をまとめました。

門扉のキーボックスに鍵を収める管理業者

空き家の鍵は「誰が・いくつ持っているか」の把握から

実家が空き家になると、鍵の管理があいまいになりがちです。合鍵が何本あり、誰が持っているか分からない状態は防犯上のリスク。まず本数と所在を整理しましょう。

まず確認したいこと

  • 鍵は全部で何本あるか、今どこにあるか
  • 親戚・ご近所・元業者などに預けた合鍵はないか
  • 古い鍵で防犯性が低くないか

管理と防犯の工夫

  • 管理する家族が持つ鍵を決め、予備は安全な場所に
  • 不安なら錠前(シリンダー)交換で合鍵を無効化
  • キーボックスを使う場合は暗証番号を定期変更
  • 誰が入ったか分かるよう、出入りは家族間で共有
現場から一言:「昔ご近所に預けた合鍵」を忘れているケースは本当に多いです。心配なら錠前ごと替えるのが一番確実。数千円〜で防犯性がぐっと上がります。

まず、鍵の本数を数える

実家の鍵は、思っている以上に出回っています。片付けを始める前に、いま何本あって誰が持っているかを書き出してください。

ありがちな所在 確認
親が持っている分 財布、バッグ、引き出しに複数あることも
きょうだいが持っている分 何年も前に渡したまま、になりやすい
近所の方に預けた分 回収するか、そのままにするかを決める
家の中の隠し場所 玄関マットの下、植木鉢の下、メーターボックス
親戚・知人 本人も忘れていることがある
不動産会社・工務店 過去の工事で渡したまま、という例も

数えてみて「何本作ったか分からない」となったら、鍵を交換してください。空き家にする前のタイミングが、いちばん自然に交換できる時期です。シリンダー交換の費用は1万円台からが目安で、防犯性能の高いものでも数万円です。

とくに玄関マットの下・植木鉢の下・メーターボックスの中は、侵入する側が最初に探す場所です。「うちは大丈夫」ではなく、確実に回収してください。

誰に、何本渡すか

空き家の鍵は、少ないほど安全ですが、少なすぎると管理が回りません。目安はこの形です。

  • 管理する人が1本──主に動く人。持ち歩く
  • 予備を1本──自宅で保管。持ち歩かない
  • もう1本を、別の家族が保管──災害や急病で、1人が動けないときのため
  • これ以上は、必要になったときに考える

近所の方に預けるのは、おすすめしません。善意で引き受けてもらっても、何かあったときに責任の話になります。緊急時に開ける必要があるなら、キーボックスを使うほうが関係を守れます。

業者に預けるとき、キーボックスを使うとき

方法 注意点
管理業者に預ける 保管方法、担当者以外が触れないか、紛失時の対応を契約書で確認
ダイヤル式キーボックス 暗証番号は定期的に変える。玄関の真横は避ける
不動産会社に預ける 売却・賃貸の募集中のみ。終わったら必ず返却を受ける
工事業者に渡す 工事のたびに渡し、終わったら回収。渡した記録を残す

キーボックスは便利ですが、誰でも見える場所に付けると「この家は無人です」という表示になります。門扉の裏、勝手口の脇など、道路から見えにくい位置に付けてください。暗証番号を業者に伝えた場合は、その業者との契約が終わった時点で番号を変えます。

鍵と一緒に決めておくこと

  1. 誰が持っているかの一覧を残す──メモでもチャットでも。「渡したまま忘れる」を防ぎます
  2. 渡すときは日付を記録──工事業者に渡した鍵は、返却も記録します
  3. 返してもらったら、その場で本数を確認
  4. 売却・解体が決まったら、全数を回収──引き渡しのときに求められます
  5. 鍵の形式を控えておく──メーカー名と番号が分かれば、合鍵の作成が確実です

鍵そのものの防犯性

実家が古い場合、鍵の種類が今の基準に合っていないことがあります。

  • ギザギザの刻みだけの鍵(ディスクシリンダー)──短時間で開けられることがあります。交換をおすすめします
  • 表面に丸いくぼみがある鍵(ディンプルキー)──現在の主流。防犯性が高い
  • 1ドア1ロック──補助錠を追加すると、侵入に時間がかかり、あきらめさせやすくなります
  • 勝手口・掃き出し窓──玄関より狙われます。補助錠と防犯フィルムを

空き家全体の防犯は、鍵だけでは足りません。→ 空き家の防犯・放火対策、最低限やること

よくある質問

Q. 鍵が見つからず、家に入れません
鍵屋に開錠を依頼できます。その家の所有者・相続人であることを示す書類(本人確認書類、登記事項証明書など)を求められるのが一般的です。

Q. 交換の費用はどれくらいですか
シリンダー交換で1万円台から、防犯性の高いものや電子錠では数万円が目安です。ドアごと交換すると大きく上がります。

Q. 金庫の鍵が見つかりません
実家の片付けで出てきた鍵のない金庫、どうする?

Q. 管理を業者に頼む場合、鍵を渡さない方法はありますか
室外の巡回だけなら、鍵を預けずに契約できます。室内の通風・通水を含めるなら、鍵は必要です。→ 空き家管理を業者に頼むといくら?

錠前交換の費用や鍵の種類は製品・業者で異なります。金額は目安のため、複数の鍵業者で見積りをご確認ください。

実際に動くときの相談先

記事を読んで「うちの場合はどうするか」まで進むと、次は実務の相談先が必要になります。実家ノートを運営しているエムズグループでは、愛知・岐阜・三重で次のサービスを行っています。

  • 空き家管理エムズ ── 誰も住まなくなった実家の見回り、通風・通水、庭木や郵便物の確認、写真付きのご報告
  • 便利屋エムズ ── 家財の片づけ、不用品の搬出、家具の移動、離れて暮らすご家族の生活サポート

どちらに頼めばよいか決まっていない段階でも構いません。エムズグループの相談窓口で内容を伺い、担当をご案内します。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。