空き家にハチの巣や動物が住み着いた…夏の実家で見つけたときの対処
夏の実家で軒下にハチの巣、天井裏から物音――空き家で起きやすい生き物のトラブルについて、近づかずに確認する手順、自治体窓口と費用の目安、屋根裏の動物を閉じ込めないための順番までを整理しました。

夏に久しぶりに実家へ行くと、春先には何もなかった軒下にハチの巣ができていたり、天井裏から物音がしたりすることがあります。人が住んでいない家は静かで出入りが少ないぶん、生き物にとっては居心地のよい場所になりやすいものです。
あわてて自分でどうにかしようとすると、思わぬけがにつながることもあります。ここでは、空き家になった実家で「ハチの巣」「小動物」「シロアリ・アリ」を見つけたときに、まず何を確かめ、どこに相談すればよいのかを整理します。
まず「近づかずに確かめる」ことから
見つけた瞬間にやりたくなるのが、棒でつつく・殺虫剤をかける・入口をふさぐ、といった対応です。ですが、順番としてはどれも後回しにしたほうが無難です。最初にやるのは、離れた場所からの確認だけで十分です。
- 場所:軒下、ベランダの天井、床下、樹木の枝、屋根裏、物置の中など、どこにあるか
- 大きさ:野球ボール大なのか、バスケットボール大まで育っているのか
- 出入りの様子:日中どのくらいの数が出入りしているか
- 生活動線にかかるか:玄関、郵便受け、隣家との境、通学路に面していないか
スマートフォンで写真や短い動画を撮っておくと、自治体や業者に相談するときに話が早く済みます。ズームを使い、距離をとったまま撮るのが安全です。
とくに注意したい状況
巣が大きい、出入りする数が多い、人通りのある場所に面している、脚立に登らないと届かない――ひとつでも当てはまるなら、自力での対処は考えないほうがよい場面です。空き家は周囲に人がいないため、万一刺されたり落下したりしても、すぐには気づいてもらえません。
ハチの巣を見つけたとき
先に自治体の窓口を調べる
ハチの巣への対応は、自治体によって扱いがかなり違います。スズメバチに限って駆除費用の一部を補助する制度がある地域、業者の紹介だけを行う地域、原則として所有者の負担としている地域など、さまざまです。「○○市 ハチ 駆除」で検索するか、市区町村の環境課・生活衛生課にあたる窓口に問い合わせるのが確実です。制度の有無や条件は変わることがあるので、必ずお住まいの地域の最新の案内を確認してください。
補助を使う場合、先に業者へ依頼してしまうと対象外になることがあります。順番として、窓口への確認を先にしておくと安心です。
費用の目安
民間の業者に依頼する場合、巣の大きさや場所によって幅がありますが、比較的手の届く場所の小さな巣で1万円台から、屋根裏や高所の大きな巣になると数万円程度になることが多いようです。あくまで目安で、地域・業者・作業時期によって変わります。高所作業車が必要な場合や、夜間の対応、再訪問がある場合は別料金になることもあります。
見積もりを取るときは、次の点を口頭ではなく書面やメールで確認しておくと、あとでの食い違いを防げます。
- 作業一式に何が含まれるか(駆除だけか、巣の撤去・処分まで含むか)
- 再発したときの再訪問の扱い(保証期間の有無)
- 高所作業や足場が必要な場合の追加費用
- 空き家で立ち会えない場合、鍵や敷地への立ち入りをどう扱うか
遠方に住んでいて立ち会えない場合は、作業前後の写真を送ってもらえるかを先に聞いておくと、状況を把握しやすくなります。
屋根裏や床下に動物が住み着いているとき
自分で捕まえることはできない
ハクビシンやアライグマ、コウモリといった野生鳥獣は、鳥獣保護管理法によって、許可なく捕獲することができません。市区町村への申請が必要になったり、有害鳥獣として自治体が対応する仕組みがあったりします。まず窓口に相談する、という順番になります。ネズミは扱いが異なりますが、いずれにせよ、空き家で一人で追い回すのは現実的ではありません。
ふさぐのは「出ていったあと」
音がするからと、その日のうちに通風口や隙間をふさいでしまうと、中に閉じ込めてしまうことがあります。そうなると、家の中で弱ってしまい、においや衛生面の問題がかえって大きくなります。侵入口をふさぐのは、中にいないことを確認してから、というのが基本です。
また、長く住み着かれていた場合は、断熱材の汚れや天井の傷みが出ていることもあります。追い出して終わりではなく、あとの清掃や補修まで含めて誰に何を頼むのかを整理しておくと、見通しが立ちます。
シロアリ・アリの場合
羽アリが室内で大量に出た、床がふわつく、柱に細かい土のすじがある――こうしたときはシロアリの可能性があります。ただし見た目だけでは判断が難しく、羽アリでもシロアリとは限りません。無料点検をうたう業者もありますが、その場で契約を迫られるようなら、いったん持ち帰って複数社に見てもらうほうが無難です。
同じことを繰り返さないために
いずれの場合も、一度対処しても、翌年また同じ場所に戻ってくることは珍しくありません。空き家であるかぎり、完全に防ぐのは難しいというのが実際のところです。それでも、次の3つを続けておくと、見つかるのが早くなり、対処も軽く済みます。
- 春から初夏の見回りを一度入れる:ハチの巣は5〜6月ごろはまだ小さく、この時期に見つかれば費用も手間も抑えられます
- 軒下・床下の通気口・雨戸の戸袋を見る習慣をつける:見回りのときに毎回同じ場所を写真に撮っておくと、変化に気づきやすくなります
- 庭木を伸ばしすぎない:枝が屋根や電線に届いていると、巣の場所にも動物の通り道にもなります
遠方で回数が確保できない場合は、近所の方に「何かあったら連絡してほしい」と一言お願いしておく、という手もあります。連絡先がはっきりしていることが、早く動けるかどうかの分かれ目になります。
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本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。