実家の近所付き合い、親が施設に入った後どうする
親が施設に入り実家が空くと、ご近所付き合いをどうするか迷うもの。管理者の連絡先を伝える、町内会の扱いを確認するなど、無理なく縁を保つ工夫をまとめました。

親が施設に入っても、ご近所との縁は続く
親が施設に入所したり入院したりして実家が空くと、これまでのご近所付き合いをどうするか迷います。空き家管理の面でも、ご近所は心強い存在。無理のない形で関係を保ちましょう。
やっておくとよいこと
- 「親が施設に入った」ことと、家の管理者(連絡先)を伝えておく
- 何かあったときの連絡をお願いしておく
- 町内会・自治会の扱い(退会や休会)を確認
気配りのポイント
- 庭木や雑草で迷惑をかけないよう管理
- 盆・年末など、可能なら顔を出して挨拶
- 親の様子を軽く伝えると、相手も安心
親が家を離れたら、まず伝えること
黙って空き家になるのが、いちばん近所に不安を与えます。入所や入院が決まったら、早めに一言入れてください。伝える内容は次の4つで足ります。
- 親がしばらく家を空けること(施設か入院かは、言いたくなければ「体調を崩して」で構いません)
- 家の管理は自分がすること
- 自分の携帯番号
- 「何かあったら連絡してください。すぐには行けませんが、業者を手配します」
最後の一言を必ず添えてください。「対応する人がいる」と分かっているだけで、近所の方は連絡しやすくなります。連絡先を渡していない空き家は、迷惑をかけていても誰も教えてくれません。気づいたときには、草が伸びきって苦情が来る段階です。
町内会・自治会をどうするか
迷いやすいのがここです。判断の目安を挙げます。
| 今後の予定 | 町内会の扱い |
|---|---|
| いずれ誰かが住む・戻る可能性がある | 続ける。会費だけ払う「休会」扱いにできる地域も |
| 売却・解体の予定がある | 退会を相談。時期を伝えておく |
| 当面そのまま管理する | 会費を払い、行事や当番は免除してもらえるか相談 |
会費は月数百円から千円程度のことが多く、金額そのものは大きな負担ではありません。回覧板・当番・清掃活動をどうするかのほうが問題になります。無人であることを伝えたうえで、「当番は免除してもらえないか」と正直に相談してください。多くの地域で、事情を話せば配慮してもらえます。
逆に、何も言わずに当番を飛ばすのが最も関係を悪くします。
帰省したときの3分
管理のために実家へ行ったとき、作業だけして帰らないでください。両隣と向かいに顔を出すだけで、その後の連絡が段違いに入りやすくなります。
- 「いつもご迷惑をおかけしています」の一言
- 草が伸びていたら「今日刈っていきます」と先に言う
- 年に1回、お中元やお歳暮というほどでなくても、菓子折り程度を
- 親の様子を聞かれたら、差し支えない範囲で答える
近所の方にとって、空き家の心配は防犯・防災・草木・においの4つです。この4つに配慮している姿を見せていれば、関係は続きます。
頼みすぎない
近所の方は、管理を委託した相手ではありません。頼み方を間違えると、関係が切れます。
| 頼んでよいこと | 頼んではいけないこと |
|---|---|
| 異変に気づいたら連絡してほしい | 定期的に見回ってほしい |
| 緊急時に連絡してほしい | 鍵を預かってほしい |
| 回覧板を飛ばしてほしい | 草刈りや掃除を代わってほしい |
| 郵便物があふれたら教えてほしい | 郵便物を預かってほしい |
右側は、すべて責任が発生することです。善意で引き受けてもらっても、何かあったときに気まずくなります。定期的な見回りが必要なら、費用を払って業者に頼むのが、結果的に近所付き合いも守ります。→ 空き家管理を業者に頼むといくら?
あわせて読みたい:空き家の防犯・放火対策、最低限やること/空き家の庭木・雑草トラブル、近隣に迷惑をかけない対策/親の入院・入所で家が空く前にやっておくこと
よくある質問
Q. 親の入所を、近所に知られたくありません
詳しく話す必要はありません。「体調を崩して、しばらく家を空けます」で十分です。大事なのは、連絡先を渡しておくことです。
Q. 遠方で、めったに帰れません
年に1〜2回でも顔を出せば違います。難しければ、年賀状や手紙で近況と連絡先を伝える方法もあります。
Q. 苦情を言われました
まず謝って、いつまでに対処するかを具体的に伝えてください。「そのうち」ではなく「今月中に業者を入れます」と日を示すと、たいてい収まります。
Q. 親が施設から戻る可能性があります
その場合こそ、近所との縁を切らないでください。戻ったときに、以前と同じ関係でいられるかどうかが変わります。
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本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。