実家ノートJikka Note
見守り・介護準備

親の入院・入所で家が空く前にやっておくこと

親の入院・入所で家が無人になる前に、生ものやゴミの処分、郵便・戸締まり、支払いや重要書類の共有を。バタバタの中でも先に手を打つと後が楽になります。

入院・入所で家が空く前に、やっておくと安心

親が入院や施設入所で家を離れると、住まいは急に”無人”になります。バタバタの中でも、先に少しだけ手を打っておくと、後の管理や手続きがぐっと楽になります。

住まいまわり

  • 冷蔵庫の生もの・ゴミの処分(臭い・虫の予防)
  • 郵便物の管理(転送届や、家族が定期回収)
  • 戸締まり・火の元・電気の確認
  • 長期なら水道・ガスの扱いを検討

お金・手続きまわり

  • 公共料金や家賃などの支払いが滞らないか確認
  • 入院・介護の費用の窓口(高額療養費など)を調べておく
  • 重要書類(保険証・通帳・印鑑)の保管場所を家族で共有
現場から一言:入院が長引くと、留守宅のポストや冷蔵庫が大変なことに…というのはよくある話です。空ける前の”ひと手間”が、後の自分をいちばん助けます。

空ける前の48時間でやること

入院や入所は、たいてい急に決まります。全部はできないので、優先順位をつけてください。放っておくと被害が広がるものから手を付けます。

優先 やること 放置するとどうなるか
最優先 冷蔵庫・冷凍庫の中身、生ごみの処分 数週間でにおいと虫。冷蔵庫ごと処分が必要になることも
最優先 火の元、ガスの元栓、ストーブの消火 火災
最優先 保険証、診察券、お薬手帳、印鑑、通帳の確保 手続きが止まる
郵便物・新聞の対応 ポストのあふれは「留守」のサイン。防犯上も危険
戸締まり、雨戸を閉める 侵入、雨の吹き込み
植木の水やり、ペット 頼める人を決める
公共料金の支払いが止まらないか確認 電気が止まると、防犯にも管理にも困る
水道・ガスの契約の見直し 期間が読めるまでは、そのままでよい

冷蔵庫が最優先です。入院が長引き、真夏に数週間放置された冷蔵庫は、手が付けられない状態になります。中身を出せる時間がないなら、せめて生鮮品だけでも処分してください。

郵便物は、止めるか転送するか

選択肢が3つあります。期間の見込みで選んでください。

  • 転居・転送サービス──郵便局に届出。1年間、実家宛の郵便が自分の住所に届きます。無料。更新すれば延長できます
  • 不在届(一時的な保管)──最長30日間、郵便局で預かってもらえます。短期の入院向き
  • 家族が定期回収──通える距離なら。ポストに投函口カバーを付けると、チラシの侵入も防げます

新聞は止める連絡を忘れずに。ポストにたまった新聞は、留守を最も分かりやすく知らせてしまいます。宅配の牛乳やヤクルトも同様です。

ただし、公共料金や税金の通知は見落とさないようにしてください。転送しておけば手元に届きます。→ 空き家になった実家の郵便物どうする?

お金の流れを止めない

意外に多い落とし穴が、支払いの停止です。

  1. 公共料金の引き落とし口座を確認──残高が足りているか。年金の入金があるか
  2. 固定資産税の納付──納期を確認。口座振替でなければ、納付書がどこに届くか
  3. 介護保険料・後期高齢者医療保険料──年金天引きでない場合は納付が必要
  4. 家賃・地代──借地・借家の場合
  5. 入院費の支払い方法──限度額適用認定証を申請しておくと、窓口負担が軽くなります

親の口座から自由に出せるわけではない点に注意してください。本人が窓口に行けない場合、代理人としての手続きが必要になります。判断力が落ちてからでは、それも難しくなります。→ 親の預貯金の管理、認知症に備える

戻ってくる可能性を残しておく

入所したからといって、すぐに家を片付けなくて構いません。むしろ本人が「帰る家がある」と思えることが、気持ちの支えになることがあります。

  • 家財の処分は急がない。まず管理できる状態にする
  • 電気は残しておくと、換気も掃除もできて管理が楽です
  • 写真や思い出の品は、施設に少し持って行ってもらう
  • 近所には「しばらく家を空けます」と伝え、連絡先を渡す

実家の近所付き合い、親が施設に入った後どうする実家の水道・電気・ガスは止める?続ける?

よくある質問

Q. 遠方で、すぐに実家へ行けません
近所の方や親族に、冷蔵庫と火の元だけでも見てもらえないか頼んでください。それも難しい場合は、便利屋や家事代行に単発で依頼する方法があります。

Q. 入院がどれくらい続くか分かりません
1か月未満なら、光熱費はそのままで構いません。それ以上になりそうなら、ガスだけ止めるところから検討してください。

Q. ペットがいます
親族や知人に預けるほか、ペットホテル、ペットシッターという選択肢があります。長期になる場合は早めに相談してください。

Q. 入院に何を持って行けばよいですか
親の入院時に家族がやること・持っていくもの

高額療養費など費用の制度は状況で異なります。病院の相談窓口(医療ソーシャルワーカー)や市区町村にご相談ください。

実際に動くときの相談先

記事を読んで「うちの場合はどうするか」まで進むと、次は実務の相談先が必要になります。実家ノートを運営しているエムズグループでは、愛知・岐阜・三重で次のサービスを行っています。

  • 空き家管理エムズ ── 誰も住まなくなった実家の見回り、通風・通水、庭木や郵便物の確認、写真付きのご報告
  • 便利屋エムズ ── 家財の片づけ、不用品の搬出、家具の移動、離れて暮らすご家族の生活サポート

どちらに頼めばよいか決まっていない段階でも構いません。エムズグループの相談窓口で内容を伺い、担当をご案内します。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。