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空き家・実家

空き家の防犯・放火対策、最低限やること

空き家は放火・侵入・不法投棄に狙われやすいもの。ポスト・燃えやすい物・施錠など、お金をかけずできる最低限の防犯対策からまとめました。

「無人だと分かる家」が狙われやすい

空き家は、放火・不法侵入・不法投棄のリスクが高まります。ポイントは「人の気配を保ち、侵入・着火のきっかけを作らない」こと。お金をかけなくてもできる基本から押さえましょう。

最低限やっておきたいこと

  • ポスト・チラシをためない(あふれは”留守”のサイン)
  • 燃えやすい物(新聞・段ボール・枯れ草)を敷地に置かない
  • 窓・玄関の施錠、雨戸を閉める
  • 敷地に人が入りにくいよう門扉・柵を確認

できれば追加したい対策

  • タイマー式のライトで在宅感を出す
  • センサーライトや簡易カメラ
  • ご近所に「見かけない人がいたら教えて」と一声
現場から一言:放火は「置かれた燃えやすい物」から起きがちです。敷地まわりに何も置かないだけで、リスクはぐっと下がります。

「無人に見えるサイン」を1つずつ消す

空き巣も放火も、下見をしてから狙います。見られているのは建物の造りではなく、人が来ている気配があるかどうかです。外から見て分かるサインを、順に消していきます。

外から見えるもの 伝わってしまうこと 対策
ポストのあふれ 数週間、誰も来ていない 郵便の転送・停止。投函口をふさぐ
伸びた雑草・庭木 数か月、手が入っていない 年2〜3回の草刈りを予定に入れる
雨戸が閉まりっぱなし 生活していない 訪問のたびに開け閉めして変化をつける
夜間ずっと真っ暗 無人が確実 タイマー式の照明を1か所だけでも
玄関前の枯れ葉・ごみ 放置されている 訪問時に掃く。近所の印象も変わる
剥がれかけた表札・傷んだ門扉 管理されていない 直せる範囲で直す

とくに雑草は効きます。手入れされた庭の家は、不法投棄もされにくくなります。逆に、草が伸びた敷地には粗大ごみが捨てられ、それがまた「捨ててよい場所」という合図になり、雪だるま式に増えていきます。

放火対策は「燃える物を置かない」に尽きる

放火は、家に火を放つというより、敷地に置かれた燃えやすい物に火を付ける形で起きるのが大半です。つまり、置かなければ防げます。

  • 新聞・段ボール・古紙の束を、屋外や玄関先に置かない
  • 物置の外に、灯油のポリタンクを残さない
  • 枯れ草・剪定した枝を、庭に積んだままにしない
  • ごみ袋を屋外に出したまま帰らない
  • プロパンガスの容器まわりに、物を置かない

灯油は、空き家に残されやすいものの筆頭です。中途半端に残った灯油は劣化もするので、片付けの機会にまとめて処分してください。処分方法は実家の片付けで困る灯油・農薬・消火器にまとめています。

費用をかけずにできること/かけるなら何から

費用 できること
0円 郵便の転送・停止、燃えやすい物の撤去、施錠の確認、近所への挨拶
数千円 タイマー式のコンセント+LED照明、簡易な補助錠、ポストの投函口カバー
1万円前後 センサーライト、ダミーを含む防犯カメラ、防犯砂利
月額 空き家管理サービス(巡回・通風・写真報告)、警備会社の見守り

順番としては、0円でできることを全部やってから、照明です。センサーライトやカメラを付けても、ポストがあふれていては意味がありません。

近所の方への一声が、いちばん効く

これは費用ゼロで、効果が最も大きい対策です。

  • 「しばらく空き家になります」と、両隣と向かいに伝えておく
  • 連絡先(携帯番号)を渡しておく
  • 「知らない人が出入りしていたら教えてください」とお願いする
  • 訪問したときは、顔を見せて挨拶する

不審な動きに最初に気づくのは、警備会社でもカメラでもなく近所の方です。ただし、見張りを頼むのではなく「気づいたら教えてほしい」という言い方にしてください。負担をかける頼み方をすると、かえって疎遠になります。

火災保険と、万一のときの責任

誰も住まなくなると、住宅用の火災保険が使えなくなることがあります。空き家用の契約に切り替える必要があるか、保険会社に確認してください。

また、管理を怠った空き家が原因で他人に損害を与えた場合(塀の倒壊、飛来物、火災の延焼など)、所有者が責任を問われることがあります。とくに「特定空家等」に指定されると、固定資産税の住宅用地の特例が外れる可能性があり、税額が大きく変わります。放置は、防犯だけでなくお金の問題にもなります。

よくある質問

Q. 電気を止めていると、照明は使えませんか
使えません。防犯を重視するなら、電気は残しておくことをおすすめします。→ 実家の水道・電気・ガスは止める?続ける?

Q. カメラはダミーでも効果がありますか
「見られているかもしれない」と思わせる効果はあります。ただし記録は残らないので、実際に被害が出たときには役立ちません。予算があるなら、録画できるものを選んでください。

Q. どのくらいの頻度で見に行けばよいですか
最低でも月1回。夏場は草の伸びが早いので、6月から9月はもう少し短い間隔が理想です。通えない場合は、代わりに見てもらう方法を検討してください。→ 空き家管理を業者に頼むといくら?

Q. 郵便物はどうすればいいですか
転送届は1年ごとの更新です。切れたまま放置すると、またあふれ始めます。→ 空き家になった実家の郵便物どうする?

防犯・放火対策の相談は、地域の警察(相談窓口)や自治体の防犯担当へ。設備の要否は状況に応じてご検討ください。

実際に動くときの相談先

記事を読んで「うちの場合はどうするか」まで進むと、次は実務の相談先が必要になります。実家ノートを運営しているエムズグループでは、愛知・岐阜・三重で次のサービスを行っています。

  • 空き家管理エムズ ── 誰も住まなくなった実家の見回り、通風・通水、庭木や郵便物の確認、写真付きのご報告
  • 便利屋エムズ ── 家財の片づけ、不用品の搬出、家具の移動、離れて暮らすご家族の生活サポート

どちらに頼めばよいか決まっていない段階でも構いません。エムズグループの相談窓口で内容を伺い、担当をご案内します。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。