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親が亡くなった年の喪中はがき、いつ・誰に出す?実家の年賀状・住所録の整理と、年賀はがきの無料交換

親が亡くなった年は、喪中はがきの時期と出す相手、親あての年賀状への返し方に迷います。実家の年賀状の束や住所録から出す相手のリストを作る方法、2026年の年末の日程、寒中見舞い、手元に残った年賀はがきの無料交換、年賀状の束の処分の仕方までをまとめました。

親が亡くなった年の喪中はがき、いつ・誰に出す?実家の年賀状・住所録の整理と、年賀はがきの無料交換

親が亡くなった年の秋、実家の片付けや手続きがひと段落したころに「そういえば年賀状はどうしよう」と気づく方は多いものです。喪中はがきは出したほうがいいのか、誰に出せばいいのか、親あての年賀状が届いたらどうするのか。しかも、親の交友関係は子どもには見えにくく、住所録がどこにあるのかも分からないことがあります。

この記事では、喪中はがきを出す時期と範囲の考え方、親の住所録の作り方、間に合わなかったときの寒中見舞い、手元に残った年賀はがきの交換、片付けで出てくる年賀状の束の扱いまでを、順番に整理します。喪中のしきたりには法律上の決まりはなく、地域や家ごとの考え方の違いもあります。迷ったときは、親族で相談して決めれば十分です。

喪中はがきは「年賀状を控えます」というお知らせ

喪中はがき(年賀欠礼状)は、身内に不幸があったため新年のあいさつを控えることを、あらかじめ相手に伝えるはがきです。死亡のお知らせそのものというより、「今年は年賀状を出しませんので、ご了承ください」という意味合いが中心です。

どこまでの続柄で出すか

一般的には、亡くなった方が二親等まで(親・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫など)のときに出すことが多いとされます。親が亡くなった場合は、子どもの立場で喪中はがきを出すのがふつうです。ただし、これも慣習であって決まりではありません。同居していなかった祖父母のときは出さない家もありますし、仕事上の付き合いの相手には通常どおり年賀状を出す方もいます。

誰の名前で出すか

実家に残された親(たとえば母)が健在なら、母の名前で、父の知人・親戚あてに出すのが自然です。親がひとり暮らしで亡くなった場合は、子どもが「故人の長男として」など続柄が分かる形で出すと、受け取った側も事情を理解しやすくなります。子ども自身の友人・職場あてには、子ども本人の名前で別に出すことになります。

いつ出す?2026年の年末の日程

喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くのが理想です。目安としては11月中旬から12月上旬に届くように出す、とされることが多いです。日本郵便の発表では、2027年用の年賀はがきは2026年11月2日に発売されます。また今年は年賀状の引受開始が12月20日(これまでは12月15日)、元日に届けるための差し出しの目安は12月27日(これまでは12月25日)に変わりました。

時期 主なできごと 喪中の家ですること
10月〜11月上旬 喪中はがき印刷の受付が始まっている 出す相手の住所録を作る・枚数を決める
11月2日 年賀はがきの販売開始 喪中はがきの準備・印刷
11月中旬〜12月上旬 相手が年賀状を用意し始める 喪中はがきが届くように投函
12月20日〜27日 年賀状の引受期間(元日配達の目安は27日) 出しそびれた相手は寒中見舞いに回す
1月7日ごろ〜2月4日ごろ 松の内明け〜立春 寒中見舞いを出す

12月に入ってから亡くなった場合は、無理に喪中はがきを出さず、年が明けてから寒中見舞いで知らせる方法でかまいません。

誰に出す?実家で親の住所録を作る

いちばん手間がかかるのが「親の交友関係を把握すること」です。子どもは親の友人や昔の同僚をほとんど知らないので、実家に残っている手がかりから住所録を組み立てます。

実家のリビングと昭和の雰囲気が残る台所
年賀状の束や住所録は、居間の引き出しや台所の棚、電話台の近くにしまわれていることが多い

手がかりになるもの

  • ここ1〜2年に届いた年賀状の束:いま付き合いのある人が分かる、いちばん確実な資料です
  • 手書きの住所録・電話帳:電話台の引き出しや、手帳の最後のページに書かれていることがあります
  • 年賀状ソフトのデータ:親がパソコンで宛名を印刷していた場合、ソフトの中に住所録が残っています
  • スマホの連絡先:開ける場合に限ります。開けないときの考え方は親のスマホが開けない…デジタル遺品の探し方にまとめています
  • 葬儀の芳名帳・香典帳:参列した方には、喪中はがきでお礼を兼ねることもできます

出す・出さないの仕分け

集めた名前を、①葬儀に来てくれた・訃報を知っている人、②訃報を知らない年賀状のやりとり相手、③すでに付き合いが途絶えている人、の3つに分けると整理しやすくなります。喪中はがきが特に必要なのは②の人たちです。①の人には出さない家もありますが、年賀状のやりとりがあった人には出しておくと、相手が迷わずに済みます。③は無理に出さなくてもかまいません。

この住所録は、喪中はがきのためだけでなく、四十九日や一周忌の連絡、相続の手続きで親の知人に確認したいことが出てきたときにも役に立ちます。紙でもパソコンでもよいので、一か所にまとめておきましょう。

文面の基本と例

喪中はがきの文面は、決まった型に沿って短く書くのが一般的です。慣習として、句読点を使わない、「年賀」という言葉の代わりに「年始」「新年」を使う、近況報告やお祝いごとは書かない、といった点が挙げられます。

  • 年賀欠礼のあいさつ(「喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」など)
  • 誰が・いつ・何歳で亡くなったか(続柄を差出人から見た形で書く)
  • 生前のお付き合いへのお礼
  • 相手の健康や来年の幸せを願う結び
  • 日付(「令和八年十一月」のように月まで)と差出人

印刷を頼む場合は、郵便局や印刷会社のカタログに文例が載っているので、それを選べば大きく外すことはありません。費用は印刷枚数やはがきの種類で変わり、数十枚なら数千円程度からが目安です。正確な金額は依頼先に確認してください。

間に合わなかったとき・親あての年賀状が届いたとき

喪中はがきを出しそびれた相手から年賀状が届くのは、珍しいことではありません。その場合は寒中見舞いで返事をします。寒中見舞いは、松の内が明けた1月7日ごろ(地域によっては1月15日ごろ)から、立春の2月4日ごろまでに届くように出すのが一般的です。

実家あてに亡くなった親の名前で年賀状が届いたときも、同じく寒中見舞いで「昨年◯月に父◯◯が永眠いたしました。ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます」と知らせると、相手にきちんと伝わります。親が亡くなったことを知らずにいた古い友人にとっては、これが訃報を知るきっかけになることもあります。

空き家になった実家に届く郵便物の受け取り方は、空き家になった実家の郵便物の記事で詳しく書いています。年明けは年賀状がまとまって届くので、転送や受け取りの手配を年内に済ませておくと安心です。

買ってしまった年賀はがき・親の未使用はがきは交換できる

日本郵便では、近親者の喪中で使わなくなったお年玉付き年賀はがきを、販売期間中であれば手数料なしで通常のはがき・切手などに交換できます。2027年用であれば、販売期間の2026年11月2日から2027年1月15日までが目安です。

ケース 交換の扱い
喪中で使わなくなった今年の年賀はがき 販売期間中なら手数料なしで通常はがき・切手(弔事用を含む)などに交換
印刷済みの年賀はがき 印刷代を除いた料額分での交換
実家に残っていた書き損じ・古いはがき 所定の手数料(通常はがきは1枚6円など)で交換

交換は簡易郵便局を除く郵便局の窓口で、喪中であることを申し出て、備え付けの請求書に住所・氏名・亡くなった方との続柄などを書いて行います。実家の片付けをしていると、使いかけの切手シートや何年も前のはがきがまとまって出てくることがあります。汚れや破れが無ければ交換できるので、捨てずに一度まとめておきましょう。

片付けで出てきた年賀状の束はどうする?

親が何十年分もの年賀状を大切に取っていた、ということはよくあります。気持ちのうえでもすぐには捨てにくいものですが、扱い方を決めておくと片付けが進みます。

おすすめの進め方

  1. 直近1〜2年分は残す:住所録づくりと寒中見舞いの宛先に使うため、少なくとも翌年の春までは保管します
  2. 家族写真入りのものや思い出深いものは選んで残す:親の人生の記録として、数枚ずつ写真に撮っておく方法もあります
  3. それ以外はまとめて処分する:年賀状には相手の住所・氏名・家族の名前が書かれています。そのまま古紙に出さず、シュレッダーにかけるか、溶解処理の箱に入れるなど、個人情報に配慮して処分します

大量の書類の安全な処分の仕方は実家の片付けで出る大量の書類、個人情報はどう処分する?を参考にしてください。

親が元気なうちに「年賀状じまい」の話をしておく

喪中はがきの準備でいちばん困るのは、親の付き合いの範囲が分からないことでした。親が元気なうちに、年賀状のやりとりを少しずつ減らす「年賀状じまい」を一緒に考えておくと、あとで家族が困りにくくなります。

年賀はがきの発行枚数は年々減っており、報道によると2027年用の当初発行枚数は約5億5,600万枚で、16年続けての減少です。年賀状をやめる人が増えているいまは、高齢の親が「今年で最後にします」と添えて出すことも、以前ほど失礼とは受け取られにくくなっています。

話を切り出すときは「やめたら?」ではなく、「毎年大変じゃない?宛名を書くのを手伝おうか」と手伝いから入るのがおすすめです。宛名書きを手伝う過程で、自然に親の住所録の中身を知ることができます。親の友人の中で「何かあったら必ず知らせてほしい人」を聞いておけるのも大きな利点です。

まとめ:今年やることチェックリスト

  • 11月上旬までに、実家の年賀状の束・住所録から出す相手のリストを作る
  • 11月中旬〜12月上旬に届くように喪中はがきを出す
  • 買ってしまった年賀はがきは、販売期間中に郵便局で無料交換する
  • 喪中はがきが間に合わなかった相手、親あてに年賀状をくれた人には、1月7日ごろ〜2月4日ごろに寒中見舞いを出す
  • 年賀状の束は直近分を残し、ほかは個人情報に配慮して処分する

親が亡くなった年は、年金や口座、税金の手続きも重なります。あわせて年金の受給停止と未支給年金、準確定申告の記事も確認しておくと、年末年始を落ち着いて迎えられます。

現場から一言:実家の片付けでは、電話台の引き出しや茶箪笥の上から、輪ゴムでまとめた年賀状の束が何十年分も出てくることがよくあります。ご家族が最初に困るのは「誰に知らせればいいか分からない」こと。片付けを始める前に、直近の年賀状と住所録だけは処分品と分けて箱に取っておくのがおすすめです。捨てるかどうかは、喪中はがきと寒中見舞いが済んでから決めても遅くありません。
参考:日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行・販売」(2026年8月31日発表/発売日・年賀状の引受開始日・元日配達の差出目安)/日本郵便「書き損じ・未使用はがき等の交換」/日本郵便 よくあるご質問「喪中の場合の年賀はがきの交換」/日本郵便「手数料(切手類の交換手数料)」/熊本日日新聞「年賀はがき、16年連続発行数減」。喪中はがきの範囲・時期・文面は一般的な慣習で、地域や家によって考え方が異なります。印刷費用などは依頼先にご確認ください。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。