実家ノートJikka Note
空き家・実家

台風・地震の前に、遠方の実家でやっておく備え

無人の実家は台風・地震で被害に気づくのが遅れがち。飛来物でご近所に迷惑も。台風シーズン前の点検・固定と、地震への備え・保険見直しをまとめました。

縁側の雨戸を閉める男性と鉢植えを運ぶ女性

台風・地震の前に、遠方の実家にも「備え」を

無人の実家は、台風や地震のとき被害に気づくのが遅れがちです。飛来物でご近所に迷惑をかけることも。離れていても、前もってできる備えがあります。

台風シーズン前に

  • 庭やベランダの飛びやすい物(植木鉢・物干し竿)を片付け・固定
  • 雨どい・屋根・アンテナのぐらつきを点検
  • 雨戸・シャッターが閉まるか確認

地震への備え

  • 倒れやすい家具・ブロック塀の状態を確認
  • ガラスの飛散、家財の転倒リスクをチェック
  • 火災保険・地震保険の補償内容を見直し
現場から一言:無人の家の被害は、通報が遅れて拡大しがちです。台風前にご近所へ「何かあったら連絡ください」と一声かけておくと、初動が早くなり安心です。

台風は「予報が出てから」では間に合わない

遠方の実家では、台風が近づいてから動くのは無理です。シーズンが始まる前に一度やっておけば、あとは毎年その状態を保つだけになります。

時期 やること
5〜6月(シーズン前) 飛びやすい物の撤去・固定、雨どいの詰まり、屋根とアンテナの目視確認
6〜7月 庭木の剪定。伸びた枝は折れて飛びます
接近が予想されたら 雨戸・シャッターを閉める(誰かに頼む)。近所へ一報
通過後 屋根・塀・カーポート・窓の被害を確認。写真を撮る

「通過後の確認」を忘れると、小さな破損が雨漏りに育ちます。無人の家では、瓦が1枚ずれただけでも数か月で天井にしみが出ます。台風のあと1〜2週間以内に、誰かに見てもらう段取りを作っておいてください。

敷地から飛ぶ物・落ちる物をなくす

自分の家の被害より深刻なのが、隣家や通行人に被害を与えてしまうことです。管理を怠っていたと判断されると、所有者の責任が問われることがあります。

  • 植木鉢・プランター──屋内か軒下へ。並べて置くだけでは飛びます
  • 物干し竿・洗濯ばさみ──外して屋内へ
  • 波板・トタン・カーポートの屋根──浮きや留め具のゆるみを点検
  • アンテナ──使っていないなら撤去も検討
  • ブロック塀──ひび、傾き、鉄筋の露出があれば早めに相談を
  • 物置──固定されていない物置は、丸ごと動くことがあります
  • 枯れ木・大きく伸びた枝──折れて電線にかかると停電の原因になります

ブロック塀は、点検の目安が公表されています。高さ2.2mを超えていないか、控え壁があるか、傾きやひび割れがないか。心配があれば、自治体の補助制度が使えることもあります。→ 実家のブロック塀、地震で倒れたら責任は?

保険の確認は、被害が出る前に

確認すること ポイント
空き家でも契約が有効か 誰も住まなくなると住宅用契約が使えない場合がある
風災・水災が入っているか 火災保険でも、水災は外れていることがある
地震保険の有無 地震・噴火・津波による損害は、火災保険だけでは対象外
免責金額 少額の被害では出ないことがある
個人賠償責任 飛来物で隣家に損害を与えたときの備え

被害が出たときは、片付ける前に写真を撮ってください。全体が分かる引きの写真と、破損部分の寄りの写真。これが無いと、あとから申請しても認められにくくなります。

近所への一声が、いちばんの備え

無人の家の被害は、通報が遅れて広がります。両隣と向かいの方に、次のことを伝えておいてください。

  • しばらく空き家であること
  • 自分の携帯番号
  • 「何かあったら連絡してください。すぐには行けませんが、業者を手配します」

最後の一言が大事です。「対応する人がいる」と分かっているだけで、近所の方は連絡しやすくなります。連絡先を渡していない空き家は、迷惑をかけていても誰も教えてくれません。

よくある質問

Q. 台風のたびに帰るのは無理です
帰らなくてよい形を作ってください。雨戸の開け閉めや通過後の確認を、管理サービスに頼む方法があります。→ 空き家管理を業者に頼むといくら?

Q. 停電すると何が困りますか
無人であれば、冷蔵庫の中身以外に大きな影響はありません。ただし電気式の給湯器やポンプがある家では、復旧後に不具合が出ることがあります。

Q. 雪の多い地域です
雪下ろしをしないと、屋根とカーポートが壊れます。地域の業者に、シーズン契約で頼めるか確認してください。水道の凍結対策(水抜き)も必要です。→ 実家の水道・電気・ガスは止める?続ける?

Q. 被害を受けたか、遠方から確認できますか
近所の方や管理サービスに写真を送ってもらうのが現実的です。カメラを設置している場合でも、屋根や裏側は写りません。

保険の補償内容や点検・修繕は、契約先や専門業者にご確認ください。地域の防災情報は自治体の案内も参考に。

実際に動くときの相談先

記事を読んで「うちの場合はどうするか」まで進むと、次は実務の相談先が必要になります。実家ノートを運営しているエムズグループでは、愛知・岐阜・三重で次のサービスを行っています。

  • 空き家管理エムズ ── 誰も住まなくなった実家の見回り、通風・通水、庭木や郵便物の確認、写真付きのご報告
  • 便利屋エムズ ── 家財の片づけ、不用品の搬出、家具の移動、離れて暮らすご家族の生活サポート

どちらに頼めばよいか決まっていない段階でも構いません。エムズグループの相談窓口で内容を伺い、担当をご案内します。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。