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見守り・介護準備

親の物忘れが増えてきた…受診をどう勧める?

親の物忘れが心配でも、本人は受診したがらないもの。「認知症では」と言わず、健康診断のついでなど自然なきっかけで受診につなげるコツと相談先をまとめました。

「受診して」より、きっかけと安心を用意する

親の物忘れが増えると心配ですが、本人はなかなか受診したがらないもの。「認知症では」とストレートに言うと身構えさせてしまいます。責めずに、自然なきっかけで受診につなげましょう。

受診を勧めるコツ

  • 「健康診断のついでに」「もの忘れも診てもらおう」と軽く
  • 本人の不安(最近忘れっぽくて…)に寄り添って提案
  • 家族の付き添いを申し出て、一人で行かせない

どこに相談する?

  • まずかかりつけ医に相談(紹介してもらえる)
  • もの忘れ外来・認知症専門医という選択肢
  • 地域包括支援センターでも相談できる
現場から一言:物忘れの中には、治療で改善するものもあります。「歳のせい」で片付けず、早めに診てもらうことが、本人にとっても家族にとっても安心につながります。

「言い方」を変えるだけで、受け入れられる

受診を拒む理由のほとんどは、怖さです。認知症と言われるのが怖い、免許を取り上げられるのが怖い、施設に入れられるのが怖い。この不安に触れずに正論を言っても、動きません。

避けたい言い方 通りやすい言い方
「認知症かもしれないから病院へ」 「最近よく眠れてる?一度みてもらおうか」
「また忘れてる」 (指摘せず、さりげなくメモを渡す)
「検査を受けて」 「健康診断のついでに、もの忘れも診てもらおう」
「心配だから」 「私が安心したいから、付き合って」
「どうしてできないの」 「一緒にやろうか」

とくに効くのが、最後の行の考え方です。親のためではなく「自分が安心したいから」という形にすると、親は受け入れやすくなります。子の頼みを聞く、という構図になるからです。

「歳のせい」で済ませてはいけない理由

物忘れの原因は、認知症だけではありません。治療で改善するものが混じっています。

  • 薬の副作用──睡眠薬、抗不安薬など。減らすと改善することがあります
  • 脱水・栄養不足──特に夏場
  • 甲状腺の機能低下──血液検査で分かります
  • ビタミン不足──同上
  • うつ状態──物忘れのように見えることがあります
  • 難聴──聞こえていないだけなのに、忘れたように見える
  • 慢性硬膜下血腫──転倒後、数週間してから症状が出ることがあります

最後の項目は見落とされがちです。「転んだあと、数週間して急に様子がおかしくなった」場合は、早めに受診してください。手術で改善することがあります。

また、認知症であっても、早い段階で分かれば使える手立てが多くなります。制度の準備、財産の管理、住まいの検討。判断できるうちにしか決められないことがあります。

受診の前に、記録をつける

診察は短時間です。医師が判断しやすいよう、家族が気づいたことを持って行ってください。

  1. いつ頃から気になり始めたか
  2. 具体的な出来事──「同じ話を1時間に3回した」「鍋を焦がした」「道に迷った」
  3. できていたことで、できなくなったこと──料理、金銭管理、服薬
  4. 飲んでいる薬──お薬手帳を持参
  5. 転倒や頭を打った経験
  6. 本人の様子の変化──怒りっぽくなった、外出しなくなった

3番目が、いちばん判断の材料になります。「忘れっぽい」ではなく「去年までできていた確定申告が、今年はできなかった」のような形で伝えてください。

本人の前で言いにくいことは、メモにして先に渡す方法があります。受付で「家族からのメモです」と渡せば、診察前に読んでもらえます。

どこに相談するか

相談先 向いている場面
かかりつけ医 まずここ。本人の抵抗が最も少ない
もの忘れ外来 専門的な検査を受けたいとき
地域包括支援センター 受診をどう勧めるか、から相談できる
認知症疾患医療センター 診断と、その後の支援まで
認知症初期集中支援チーム 受診を拒否している場合。自治体に問い合わせを

最後の2つは、あまり知られていませんが有効です。「本人が受診を拒んでいる」段階から相談できます。専門職が自宅を訪問して、受診につなげてくれる仕組みがあります。→ 地域包括支援センターとは?

よくある質問

Q. 「病院なんか行かない」の一点張りです
無理に説得しないでください。まず家族だけで地域包括支援センターに相談し、進め方を一緒に考えてもらうのが近道です。

Q. 遠方で、付き添えません
かかりつけ医に電話やメモで状況を伝えることはできます。受診の日だけ帰省する、という形でも構いません。

Q. 免許のことが心配です
受診とは別に、返納の話をどう切り出すかという問題があります。→ 高齢の親の運転、免許返納をどう切り出す?

Q. 診断がついたら、次は何をすればよいですか
介護保険の申請と、お金の管理の準備です。→ 介護保険の申請、何から?親の預貯金の管理、認知症に備える

受診先や検査の内容は状況で異なります。まずはかかりつけ医や地域包括支援センターにご相談ください。健康に関する判断は医療機関へ。

実際に動くときの相談先

記事を読んで「うちの場合はどうするか」まで進むと、次は実務の相談先が必要になります。実家ノートを運営しているエムズグループでは、愛知・岐阜・三重で次のサービスを行っています。

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どちらに頼めばよいか決まっていない段階でも構いません。エムズグループの相談窓口で内容を伺い、担当をご案内します。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務・不動産取引などの個別の判断に関する助言ではありません。制度・費用は地域や時期により異なります。実際のご判断は、自治体および各分野の専門家にご相談ください。